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2010年07月 アーカイブ

宇宙開発のはじまり

1963年は、純粋に科学的な意味での宇宙飛行という観点からは、印象に残る年ではありませんでした。


この年の12月に、ダイナソア計画という名称で知られていた、重要な長期計画が破棄されています。


米国はこのダイナソアを、操縦が自由自在であるだけでなく着陸もできる、翼のついた単席の宇宙船として設計していました。


多くの関係者にとってその考え方は魅力に富んでおり、さらには繰り返し使用可能な宇宙船を完成させるための理論的な段階を踏んでいるように思えました。


けれども、開発が実験を追い越してしまったというよくある事実によって、この計画は実験段階の途中で破棄されることとなったんほです。


その代りに登場したのが、MOL(有人軌道実験室)です。


これはジェミニ宇宙船に接続された円筒状の実験室でしたが、この計画もまた技術開発に追い越されて、一度も打上げられることはありませんでした。


もし打上げられていたとしたら、当時の先端を行く監視・偵察装置が積み込まれることになっていたでしょう。


それが破棄された理由の1つは、1969年当時には、多くの軍事ヒの課題が無人宇宙船によって遂行されうるようになっていたということです。


この事実は、これから先も宇宙技術の進歩を決して過少評価してはならないということを、わたしたちに教えてくれます。

宇宙開発のはじまり 2

最も重要な発展の1つが、1963年11月のロシアによるポリュート1号の打上げによって現実のものとなりました。


これは広範な範囲での操作が可能となった初めての人工衛星であり、その打上げは、これまでのような不確実性に支配されるのではなく、宇宙を利用しようという人間の試みにとっては、大きな前進でした。


と同時にそれは、何よりもまず操作可能であることを基本的な条件とする、衛星攻撃衛星の開発の前触れでもあったのです。


その前の10月には、米国が核実験監視用に設計した最初の2つの衛星、ベラ1号および2号を打上げています。


考え方は単純でした。


この2個の衛星は高度10万キロメートル以上の真円に近い軌道を飛び、お互いが地球をはさんでちょうど反対側に位置するように配置されます。


これは実質上、地球を24時間中監視下に置くことができ、それゆえ大気圏もしくは宇宙空間での核爆発を検知できるはずだというものです。


それぞれの衛星に、ガンマ線、中性子そして大気圏での核爆発の特色である閃光の検知装置が備えられ、その検知内容は地上の監視基地へと送信されます。


その軌道の高さゆえに、これらのベガ衛星の軌道上での寿命は、百万年にも及ぶと推定されていますが、現在機能しているのは12個打上げられた内のわずかに2個にすぎません。

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