宇宙開発のはじまり 3
地上から150~500キロメートルの低高度帯には、米空軍が12個の軍事用写真偵察衛星を打上げています(もっともそのうち4個は軌道に乗ることに失敗しましたが)。
ロシアの側でも、主として低解像度カメラを搭載した同様な衛星を、170~400キロメートルの高度に7個送り込んでいます。
センサーの解像力とは、2つの小さな物体がお互いに独立したものとして認識される限界における、両物体間の距離です。
通常、高解像度宇宙センサーでは、直径1・5~2メートルの物体が識別でき、一方、低解像度センサーの識別力は、直径3~5メートルの物体までです。
この年、1963年、宇宙の報道担当者たちは、スプートニク1号以来待ちに待っていた記事を送ることができました。
宇宙を征服した女性の誕生です。
1963年6月16日、バレンチナ・テレシコワは、チュラタムの発射場で、ボストーク6号に乗り組んでいました。
その2日前にはウラジミール・バイコフスキー飛行士が、ボストーク5号で軌道へ送り込まれています。
テレシコワ飛行士が打上げられた時、バイコフスキー飛行士はまだ軌道を周回中であり、両者は地上100キロメートル以上の高度で、5キロメートル以内の距離で交差したのです。
バイコフスキー飛行士が地球を81周、テレシコワ飛行士が48周した後、両飛行士とも6月19日にパラシュートを用いて無事に帰還しています。