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2010年10月 アーカイブ

宇宙開発のはじまり 7

1966年度の重要な出来事は、日本が9州の鹿児島から自前の試験衛星を打上げる試みを行ったことです。


その打上げは失敗に終ったものの、宇宙飛行はロシアや米国、そして主要なヨーロッパ諸国だけの特権ではないことを、世界に示すものでした。


事実、同年中に日本は2回目の試みを行い、それも失敗に終り、その後も失敗を重ねましたが、1970年にはついに独自技術に基づく試験衛星の打上げに成功し、中国もまた同年同様な成功を収めたのです。


一方、ロシアはあるプログラムをスタートさせましたが、その目的は西側の宇宙関係者にはすぐには理解できませんでした。


西側の大使館付武官からは、ロシアが軌道ミサイルと称されているSS-10型ミサイルを開発した、という報告が送られてはきたものの、誰もがその情報をどう解釈すべきかにとまどったのです。


けれども1966年の夏の終りには、このミサイルに対する軍事的かつ科学的な情報収集が、強力に開始されました。


9月17日、ロシアは衛星の打上げを行いましたが、それが軌道に乗ったという発表を、史上初めて行わなかったのです。


そして、何が積み込まれていたにせよ、その貨物が爆発を起こしたのです。


地球上の監視装置を通じて米国はその破片を確認しましたが、それが何であったかの説明を行うことはできませんでした。

宇宙開発のはじまり 8

そうこうするうちに、11月には再度同様な衛星が打上げられます。


モスクワはまたもや何らの発表も行いませんでした。


(9月17日から11月2日の間に行われた、他の4回の打上げについては通常の形で発表が行われています)。


この衛星も爆発し、その破片が確認されています。


恐らくこのときロシアは、部分軌道爆撃システム(FOBS)の、第1次テストを行っていたのであろうと、推測されています。


この部分軌道爆撃システムの原理は単純です。


まず兵器(恐らくは核兵器)を軌道に向けて打上げ、軌道を回り切る前に、予定した地点で逆噴射ロケットに点火します。


その結果、兵器は減速され、次には地上の目標に向って落下していくのです。


ロシアはこの宇宙からの爆撃システムを、1967年の後半をピークとして、1966年から1971年の間にテストしたものと考えられています。

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